2006年9月13日 (水)

「放射線検査」

今日は国立病院で放射線検査に行きました。

オーストラリアで、演奏の時に歯をくいしばり過ぎて、歯が悪くなってしまったのです。
受付から案内されて放射線科の待合室に行きました。壁に大きく「MRI検査について。」と書いてあります。読んでみますと、「この検査は狭い筒の中に入って受けます。撮影の時には大きな振動と音がします。検査は約30分かかります。」

私は閉所恐怖症です。(こりゃもう、ダメだ。帰ろう。)と思いました。ところが、ふと反対側の壁を見ると、「CT検査」と書いてあります。(あ、そうだ。そういえば歯医者さんはCT検査と言っていたなぁ。)と、思いだしました。こちらは「頭部だけの撮影です。」と書いてあるので一安心。まもなく技師の方に呼ばれCT検査室に。たしかに大きな機械に入るのは頭部だけですが、可動式のベッドに体をベルトで縛って、おでこと顎にもテープを貼り固定します。「頭を動かさないで下さい。つばも飲み込まないで下さい。目を閉じて開けないで下さい。」と技師の方が言いました。やがてベッドが前後左右に動いて位置が決まると、すごい音と振動がして来ました。何が起こったのかと思わず目を開けてしまったら、頭の周りの機械の筒が、すごい速さでぐるぐる回っています。(も、もうダメだ。もう、やめてくれー!って、言おう。もう、言おう。)とずっと心の中で言い続けていました。

私にとって長い長い10分間が終わりました。病院の外に出ると、冷や汗に濡れた私の首筋を、秋の風が心地良く吹いてゆきます。

「あー。自由ってなんて素晴らしいんだ!」つくづく思いました。

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