« 2013年5月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月19日 (土)

『銚子読売コンサート。』

銚子読売ホールでのコンサートはもう十数年以上も前から
何度もさせていただいた。

今日も2回公演、昼の部夜の部とも会場いっぱいのお客様。
いつも変わらない銚子のお客様、暖かい拍手がうれしい。
 
 
101901
 

前回の銚子読売コンサートは、四年前。
通芳が、「この演奏の後、神戸に向かいます。明日、神戸の
津軽三味線大会に出場します。」と話すと。
お客様の「がんばれよー!」「銚子から応援してるよー!!」の声援。
演奏を終えると通芳はそのまま夜行バスで、
神戸の津軽三味線大会に向かったのだ。

今日の演奏の間で、その時の話しする。
「四年前、皆さまの応援のおかげで、その神戸大会では
通芳は一位優勝をいただくことが出来ました。」
またまた暖かい大声援と拍手。
本当にありがたく、二人で深く頭を下げる。

四年前のあの頃、私は関節の激痛が長らく収まらず、
強い鎮痛剤を飲みながら演奏を続けていた。
演奏前夜も激痛のために、一晩中眠れなかったことを思い出した。
その時の強烈な痛みと不安な気持ち。

それを思うと私は今、なんてしあわせなんだろうか。

好きな津軽三味線を思いっきり、一生懸命演奏出来るしあわせ。
その演奏でお客様の笑顔が見れる、しあわせ。
 
  
101902
 

そして通芳と共に演奏出来る、しあわせ。

 101903


|

2013年10月 3日 (木)

「福島県学校公演。」

川崎での8日間のイベントから数えて、今日で11日間演奏が続いている。
タブラの吉見さんのツアーで鍛えられたとはいえ、さすがにつらい。
『こんなに演奏が続いて、きっといまに弾けなくなる。』とは思わずに。
『こんなにたくさん弾き続けたら、三味線上手くなるぞぉ。』と思うようにしたら、
不思議と続いている。
演奏も上手くなってきたような気がしてきた。

福島県文化センターが行う小中学校での学校公演事業に、
一昨年から参加させていただいている。
今年は4日連続の日程。
今日は三日目、郡山市の中学校での演奏。
今日の体育館は反響がすごい。
サウンドチェックすると、パンパンパンと三味線の音が大音量で反ってくる。
福島文化センターの斉藤さんと二人で、カーテンを閉めたりスピーカーの位置を
変えてみたり、いろいろ工夫をしたが、やっぱりすごい反響音。
仕方ないのでとにかく客席の音は斉藤さんに任せて、私は演奏に集中することにした。

演奏が始まると、
「あれ?」
「いい音じゃないか。」
不思議。
サウンドチェックの時とちがい、自然なあまい音色。
反響音も少なくなってる。
演奏終了後斉藤さんに、「どうやったんですか。」と聞くと。
私に向けたモニタースピーカー以外、全部音響装置を切ったそうだ。
朝から一人で重い機材を運んでセッティングしてサウンドチェックして。
そんなに苦労したのに音響を切ったなんて。
いくらその方がいい音だからといって。
なかなか出来ないことだ。
より良い音の為にはなんでもしようというその想いに、職人を感じた。

今日の中学生達は集中力を持って真剣に聞いてくれた。
よく聞いてくれると三味線の歴史や解説、お話しもうまくいく。
そして最後は思いっきり盛り上がって、生徒達はみんな笑顔。
喜んでもらえた。
斉藤さんのおかげ。

さぁあともう一日。
演奏を聞いてくれる明日の生徒達の笑顔の為に、最善を尽くそう。

|

« 2013年5月 | トップページ | 2013年11月 »