『甲府 桜座。』
タブラ吉見征樹との西日本ツアー第一日は、甲府桜座。
私は桜座での演奏は二回め。
「今回の演奏は奥のホールではなく、カフェで生音でしましょう。」とのこと。
音響さんと一緒に、舞台に衝立を置いてみたり舞台の絨毯を剥がしてみたり、演奏位置を変えたり。
いろいろと工夫をしながら、ベストな音色の響きを探す。
「うん。こりゃいい。」
いい音だ。
三味線の一番あまい、いい音がそのまま返ってくる。
この日の演奏は、マニアックなものになった。
お客さまも緊張感と熱狂で応えてくださった。
演奏後、打ち上げ会をしていただく。
美味しい料理と、お酒。
かなり飲んでしまった。
桜座の瀧野さんとは新宿ピットインの頃から、三十年来のお付き合い。
音響さんも面白い。「生音に勝る音はない。」と言う音響さんに初めて会った。
私の相棒吉見征樹、インフルエンザで今日は休演。
昨夜の電話の声は、とても頼りなかった。
この場で電話して、瀧野さんママさん音響さん。みんなに電話をまわす。
心なしか声が元気になった。
ふらふらしながらホテルに帰る。
甲府の夜空を見上げると、凍った月が銀色に輝いていた。
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