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2012年10月19日 (金)

『三日と続かず。』

今、通芳と東北新幹線で福島に向かっている。
芸術音楽の秋。 ここのところ演奏が続いている。
おとといまで二日間帝国ホテルで演奏。
昨日は武蔵野公会堂。
明日からは大船渡市で演奏がある。

私が30才ぐらいの時、ある歌謡曲歌手のコンサートにゲスト出演した。
その時に、歌手の楽屋に訪れていた高名な占い師に言葉をかけられた。

「あなたの名前の運勢は、凶です。仕事も趣味も三日続かず、
同じことを続けられないという運勢です。」
たしか私の名前は、父親が命名画数の本を見ながら、
2週間考えに考えて付けた最強の名前のはずだ。
もしかして父親が、字の画数を数え間違えたのか?
たしかに私は学生の頃アルバイトをしても、三日まではとても調子がいい。
雇い主からもお客さまからも評判がいいし、自分も楽しい。
だが三日を過ぎると駄目だった。
同じことをすることがつまらなくなり気力が萎え、無理をして続けると高熱が出た。
私は三味線を弾いて、今年で44年めになる。
何故三味線は続けていけるのか?
演奏する会場や土地柄、お客さまやスタッフが、ほとんど毎日変わっていく
からなのだろうか。
若い時に芝居の仕事をした時があった。
毎日同じ会場に行き、同じ出演者の中で、同じきっかけで同じ曲を演奏した。
やはり三日を過ぎると、つらかった。

占い師は「あなたは細い針の穴を通すような、繊細で鋭い感性を持っています。」
とも言った。
私はきっとこれからも、毎日毎日違う土地を旅し、私の持つ感性を生かしながら
三味線を演奏していく。

これも父親がくれた、一つの運命なのだろうか。

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