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2008年11月 2日 (日)

「一番の幸せ。」

今日はお弟子さんを教えに、新幹線で大阪に向かっています。
とても穏やかなお天気。
新横浜駅を出ると、田んぼの向こうの霞みのなかに富士山と
丹沢の峰々が浮かんでいます。

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若い頃の私は、三味線を教えるのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。

『私は演奏家であって、三味線の教師じゃないんだ!』という思いがあり、
イヤイヤ教えていたのです。
今思えば、その頃のお弟子さん達には大変申し訳ないことをしました。
私はこれまで35年間もの長い間三味線の演奏を続けてこれましたのも、
若い頃から私の師匠をはじめとしてたくさんの方々に支えられてきたからです。
その私が今度は、これから三味線を学ぼうとしている方々に、私の出来ることで
お返ししなければならないはずです。
そしてこの頃さらに思うことは、お返しをするとかということではなく、
『私を求めている人がいる、私を必要としている人がいる。』そのことが、
人としてどんなに幸せなことであるか。ということなのです。

演奏家のプロとアマチュアの違いとは?ということに対して。
むかし私は『演奏のうまい人がプロなんだろう。』思っていました。
でもこの頃、『聴衆のためお客様のために演奏するのがプロの演奏家。
自分のために演奏するのがアマチュアの演奏家。』なのではないかと
思うようになりました。

私の演奏を聞いてくださるお客様がいる。
私を必要としてくれるお弟子さんがいる。

これが私自身の、一番の幸せなのです。

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