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2008年6月21日 (土)

「お寺のコンサート。」

今日はお寺でのコンサートです。
山門から参道、演奏会場の本堂にかけてキャンドルが灯され、
本堂もたくさんのろうそくが灯されます。

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このお寺は、酒々井と南酒々井の間の山中にあります。
むかし母が車でお寺の前の道を走っていた時、突然頭上の木々
から蛇がドサッっとフロントガラスに落ちて来て、母は「キャー!
キャー!」と叫びながらワイパーをブンブン振り回して、突っ走って
逃げたそうです。また猿に出会ったこともあったと、言っておりました。

私の住まいの住宅地から程近い所に、こんな山中の風雅なお寺が
あるのを、私は知りませんでした。

やがてキャンドルの灯が輝き出す頃、演奏がはじまりました。

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本堂いっぱいのお客様。ほの暗いろうそくの灯がゆらめく中、
お客様方の私を見つめる顔だけが浮かび上がります。

本堂の中に響く三味線の音は、大きい音はやかましくなく、小さい音は
澄んだように通りました。この風景、以前に何度も何度も見たことが
あるように思いました。私は今まで、何度かお寺で演奏をさせていただい
たことがあります。でも、それよりもっともっとたくさんこのような風景を
見た気がしたのです。

私の師匠のそのまた師匠の頃。
旅の中に日々の暮らしがあり、たどり着くその村の庄屋様のお屋敷や
お寺で、村人を集めて三味線や唄を聞かせたという。その頃の私の芸の
祖先達が、私の目を通してこの風景を見ているのでしょうか。
そして懐かしく、嬉しく思っているのでしょうか。

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2008年6月 1日 (日)

「さすらいの街。」

今日の湖西市民会館での演奏のため、昨夜は久方ぶりに浜松に宿泊。

ホテルは、浜松に来た時には以前よく泊まっていたホテルを予約をして
いました。浜松の駅前はすっかり変わり、駅から歩いてすぐのホテルに
なかなかたどり着かない。
ホテルの建物は見えているのにそばに行けないのがもどかしく、持って
いる三味線が重く感じられました。

ホテルにチェックインして荷物を置いて、コンビニに水を買いに出る。
広い駅前広場は、地下のロータリーになってしまった。
地下ロータリーの真ん中には木々が植わり、なかなかいい感じ。
そこから見上げると、私の泊まるホテルが見える。ホテルは変わっていな
いのに、その周りの景色がまるで変わってしまっているのが何か変な感じ。
その古いホテルだけがタイムマシンで未来都市に来たみたいです。
私が訪れる地方都市はみな不思議。
特に一人で夜中にさすらう街は霧がかかったようにかすみ、街灯は
淡く目にしみます。未知の街をさまよっていても、『あ、ここはいつか
来たことがある。』と確かに感じることがあります。

それは夢の記憶か、はたまた前世の記憶なのか。

ホテルに帰り、窓から見た駅前の景色もまた不思議でした。ホテルの
中は、何回も泊まったことのある見覚えのある古いホテルの様子。
ホテルの窓の外は未来都市のように変わってしまった景色。

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さすらう街の不思議さよ。

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