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2008年5月 1日 (木)

『お客様はありがたい。』

昨夜は、西荻窪の音や金時でライブでした。
ジプシーヴァイオリンの太田恵資さんと、タブラの吉見征樹さんとのトリオです。

私は連日の疲れと気温の高さのせいか、ぐったりしていて体に力が
入りません。いつもならお客様がいらっしゃる前に一時間くらい三味
線を弾くのだけれど、今日は10分くらい弾いたらお茶を飲みに行って
しまいました。
なかなか、「よーし。演奏するぞ!」という気分にならないのです。
「どうしよう。」と思っているうちに、お客様がぞくぞくと入ってくるでは
ないですか。今日はゴールデンウィーク中だというのに。

私が三味線を持って舞台に上がると、楽しそうにざわめいていた客席が
一瞬にして水をうったように静まり、はりつめたような緊張感のある空間
になりました。お客様の緊張感が、そのまま私の緊張感に移りました。
先ほどまでの、だれたぐったり感はすっかり無くなり、「三味線を弾きたい!」
という気持ちが体の奥底からわいて来ました。
その時から最後のアンコールまで何も考えることなしに、ただ体の動くま
まに演奏をしていきました。

最後のメンバー紹介の時には、まるで大ホールでのコンサートのように
、「魅惑のジプシーヴァイオリン、太田恵資ぇー!! 指先の魔術師、吉見
征樹ぃーー!!。」と、絶叫してしまいました。
ぐったり感などすっかり忘れて、演奏をする前と後ではまるで違う体になって
いました。

よく、「佐藤さんの演奏でパワーを貰いました。おかげさまで元気になりました。」
なんて言ってくださるお客様がいらっしゃいますが。本当は逆で、パワーを貰って
いたのは私の方だったのです。

お客様はありがたいありがたい。

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