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2007年10月20日 (土)

「成田弦まつり。」

成田弦まつりは数年前から三味線、主に津軽三味線をメインに
したお祭りにしようと、成田商工会議所が主催して行っております。

私も近くに住む津軽三味線奏者の一人として、私の出来ることで
協力させていただいております。
特に今回は、成田山本堂での百人大合奏をするということで、
私もいろいろな津軽三味線の先生方に参加を呼び掛けました。
おかげ様で今回は、目標を大きく上回る約130名の津軽三味線
演奏者の方々が集まって下さいました。

白い鰯雲が浮かぶ青空の下、たくさんのお客様を前に本堂前
大階段にて、私の師匠の作曲した『あどはたり』を合奏しました。
いろいろな流派の方々が心を一つにして、このような晴れの
舞台を共にすることが出来て本当に嬉しく思いました。

十数年前私の師匠は、青森県岩木町を津軽三味線のふるさと
として、津軽三味線フェスティバルを開催して、日本全国いろいろな
地方の先生方に声をかけて、流派を越えて一つのフェスティバルを
創りました。

その時もやはりこの『あどはたり』を、岩木町体育館で
数百名の大合奏をいたしました。
今にして思えば、師匠の企画したこのフェスティバルと弘前の
三味線コンクールが、津軽三味線の世界を開かれたものにして、
そのことが若者達による現在の津軽三味線ブームに繋がっていった
のではないでしょうか。

本堂前大階段からふと空を眺め、師匠に語りかけました。

『先生。私は今でも、先生の後ろを追いかけています。』


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2007年10月13日 (土)

「山中の一夜」

今日は、長野県北安曇郡白馬村のリゾートホテルでの演奏です。
ホテル到着後に散歩をしました。空の青さ、雲の白さ、木々の緑。
それぞれの色彩が強烈に目に飛び込んできます。

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まるで生まれて初めて空を見たかのように、時をたつのも忘れ
いつまでも空を眺めていました。

演奏会場は大きなガラス窓に囲まれている開放的な広間、
室内にいながら庭園の中にいるかのよう。今夜の演奏は、
風景との競演です。お客様は風景の中に演奏者を見ています。

最初のソロ演奏をはじめると、私の閉じた瞼の裏には、
ホテルも会場の照明もなくなり、白馬の木々に囲まれた
山中に、聴衆と私がただ月光に照らされ、三味線の音色の
中にあるという情景が浮かび上がりました。
津軽三味線というものは、本来そうゆうものなのでしょうか。
三味線の音色が生き生きと林間にしみ渡って行くように思われました。

演奏が終わると山中のロッジのような別棟に移動して、お客様と
共にディナーです。

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私は今までディナーショーを何回となく経験をしていますが、
今回のような和気あいあいとしたディナーショーは初めてのことでした。
これも先月の千葉市民会館のコンサートと、今回のディナーショーを
主催して下さった日比野和子女史の人柄と、人としての大きさなの
でしょうか。
山中の大きな木造のロッジに、百名近い人々が集い、演奏を共有し
食事を共にする。
この縁の不思議さに、私は心暖まる思いが高まっていきました。
あまり高まり過ぎて好物の赤ワインを過ごし、ホテルへの
帰り道は真っ直ぐに歩くことが出来ませんでした。

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