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2007年6月14日 (木)

「土佐へ」

今日は土佐の高知に行きます。
行路は、列車で東海道、備讃瀬戸大橋、そして讃岐から
祖谷挟をたどり土佐の高知に至ります。
岡山駅で新幹線を降り、高知行きの特急「南風」号に乗り換えます。
「なんぷう」号という、なんといい響きでしょう。

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「南国土佐に運んでくれる南の風」。

南風号は岡山駅を出発してしばらくすると、瀬戸大橋を渡ります。
私の乗った南の風は低空飛行する飛行機のように、瀬戸内海の
島々の上を飛んで行きます。
金比羅さんで有名な琴平駅を出ると、山間地帯へと進んで行きます。
やがて祖谷渓谷にさしかかり、南風号は祖谷挟を望む切り立った崖の
上を、渓谷に沿って右に左に走ります。
車窓から下を見ると深い渓谷、上を見ると高い山。
山々は渓谷に迫り、頂きははるかに高く、首が痛くなりそうです。

祖谷渓谷を過ぎると、列車はまるで細い山道をたどるように、
左右が草木の山林の間をゆっくりと登って行きます。
登りきったところで、古くて小さな煉瓦作りのトンネルに入りました。
すると、さぁーと草木が湿ったようなかおりの風が車内に吹き込んで
きました。車内が深い緑に染まったようでした。
真っ暗なトンネル中を、ごぉーという風の音をたてて突き進んで行きます。
それは長い長い時間でした。
車内の草木の湿ったかおりはますます強まり、まるでタイムトンネルに
入ってしまい、古い時代の昔の空気が入って来たような、そんな気が
しました。
御免(ごめん)という、変わった名前の駅を出ると、まもなく高知駅に
到着です。
明日からの演奏会を主催して下さるご夫婦が、高知駅までお迎えに
来て下さいました。

夜の食事を終えホテルの部屋に帰ると、「父死す。」との報が届きました。

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