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2007年2月25日 (日)

「帰り道」

演奏地からの帰り道は、なかなか楽しいものです。
昨日松山市での演奏を終え、今日は松山から東京まで帰ります。
松山駅の名物弁当、「醤油めし」を購入して、特急しおかぜ号に乗りました。

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私の乗る車両は先頭車、そして一番前の席。

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運転席を通して前の景色もよく見えます。ワクワク。
このしおかぜ号は振り子電車と言って、カーブにさしかかると
電車の車体がカーブの内側に傾きます。それによってカーブでも、
普通の車体の電車よりもスピードを落とさずに走ることが出来ます。
松山駅を出てしばらくすると、左手に瀬戸内海が見えてきます。

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天気も良くて、青く凪いだ海に遠い島も近い島も浮かんで見えます。
海が見えなくなると、しおかぜ号は山の中や田んぼの中を走ります。
細々とした単線の線路は田んぼと同じ高さにあり、田んぼと線路を
隔てる柵も何も無くて、まるで田んぼの中の畦道のような線路。
その線路のすぐ隣の田んぼでは、おじいさんが農作業をしていたり
します。そこを最高時速130キロで突っ走ります。
そしてカーブにさしかかると、早いスピードのまま車体をぐぐっッと
傾けながらカーブに突っ込みます。
線路のすぐそばに建っている家の軒先を、ギリギリにかすめるように
走り抜けたりします。
危なっかしくて、はらはらドキドキ。スリル満点。
しおかぜ号はまるでジェットコースターみたいです。

やがて多度津、丸亀と、大きな街並みに入ると線路も複線高架になり、
しおかぜ号のジェットコースターは終わりです。
宇多津駅を出ると瀬戸大橋を渡ります。瀬戸内海の空を低空飛行する
みたいな眺め。瀬戸内海を一望です。まもなく岡山駅に到着。
これでしおかぜ号の旅は終わりです。

あとは乗り慣れた新幹線で、居眠りしながら帰りましょう。

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2007年2月24日 (土)

「能舞台」

今日は松山市民ホール小ホールで演奏です。

松山市での演奏は12回目、1993年からあしかけ15年目です。
本当に長い間、たくさん演奏させていただきました。
そのうち七回はこの松山市民ホールの小ホールで演奏させていただきました。

この小ホールは、能舞台になっています。
この能舞台が私はとても好きです。演奏が始まるのは夜ですが、
私はいつもお昼から会場入りをして、三味線を二時間くらいかけて
ゆっくり試し弾きをします。不思議なことに、この能舞台での三味線の
音色は毎回違うのです。今回は特に音色が、キラキラきらめいていると
いう感じなのです。一音一音、すべてがそれぞれ光り輝いています。
本番での演奏が楽しみです。

試し弾きを終えて、お弁当を食べてお茶を飲んでいますと、いつもお手伝いを
して下さる方や毎回聞きに来て下さるお客様が楽屋にみえました。
何回も私の演奏を聞いて下さるお客様や、私の演奏会を主催して下さる方を
前にしての演奏は、とても緊張します。
初めて私の演奏を聞いて下さるお客様を、ある程度感動していただくことは
出来ます。しかし二回目のお客様に感動していただくには、一回目の演奏より
少しでも演奏者がグレードアップしていなければなりません。
ましてや三回目四回目、となると更なるグレードアップが必要になります。
松山市は私にとって12回目の演奏会です。
開演時間が近づくと共に、私の緊張感は最高潮になります。

開演時間になりました。舞台下手の橋がかりより、まるで能役者のように、
私はしずしずと出て行きます。前回よりいい演奏をしなければ、リピーターの
お客様を満足させられない。更なる記録に挑戦するスポーツ選手の気分です。
お客様を前にしての三味線の音色は、先程の試し弾きの音色とはまた違いま
した。面食らいましたが、これがまた三味線の面白さです。
試し弾きの時と同じように音色がきらめいているのですが、試し弾き時の音色を
銀色とすると、本番の音色は金色に輝いているのです。
時々金色の光りで目が眩むような感覚に襲われました。

演奏が終わり打ち上げの席で、主催の方に「通弘さん、また一皮むけたね。」と
言っていただきました。

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(活イカの刺身!!美味しく頂きましたよ)

今回の挑戦では、またほんの少しの新記録が出たようです。

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2007年2月23日 (金)

「前夜祭」

今日は「音の輝きコンサート前夜祭」と題して、松山市近郊の
伊予市でライブ演奏です。会場はカレー屋さんです。
お店の造りが、床や壁に木をたくさん使っているので、三味線の
音が通って行きそうです。

開演10分前には、テーブルを取り払って椅子だけにした会場に
満席のお客様が、開演を今か今かと待っている状態でした。
私はいる場所が無いので外に出ていました。四国とはいえ外は
まだ寒いですが、銀色に輝くお月様を見ていました。

演奏が始まると、お客様のすごい熱気。私はホールの演奏も
好きですが、(こういうライブもいいなぁ。)と思いながら、私も
お客様と一体になっていきました。
お客様方は、盛り上がったせいかライブが終わっても皆さん
そのまま飲みはじめ、誰も帰りません。
演奏が終わったら、お店の美味しいカレーを食べさせてもらえる
はずだったのに・・・。結局美味しいカレーは食べることが出来ま
せんでした。

会場からホテルまでの帰り道の間も、私の心の中はずっと(カレー!
カレー!)と、叫んでいました。

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2007年2月22日 (木)

「松山に来ました。」

松山に来ました。
今日は飛行機ではなく、私の好きな鉄道で東京から来たので、私はご機嫌です。

ホテルに入った後、主催の方々とホテルでお食事をしました。
私の泊めていただくホテルは道後温泉の中にあり、なかなか洒落たホテルです。
主催の方々と二年ぶりにお会いして、フランス料理とワインで盛り上がりました。

深夜に一人で水を買いに、道後温泉本館のそばのコンビニに行きました。
道後温泉本館はライトアップされて、とても幻想的でした。

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道後温泉本館は明治時代の建造、木造三層楼。国の重要文化財に
指定されています。
裸で入れる唯一の重要文化財と、言われているそうです。
私はこの幻想的な雰囲気の中で、一人でひたっていますと。
年配の女性が、「どこから来たの?」とか、「これから何処へ行くの?」
とか聞いてきます。
私は「千葉から来ました。」とか、「これからホテルに帰ります。」
とか答えました。
少し歩くと、また別の年配の女性が、「もうホテル帰っちゃうの?」と
聞いてきます。(道後温泉のあたりには、なんて親切な人が多いん
だろうか。)と、思いました。
ホテルに帰り、この事をフロントの方に言いますと。微笑しながら、
「それは風俗の客引きのおばさんです。」とおっしゃいました。

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