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2007年1月20日 (土)

「盛岡市民ホール」

今日は盛岡市でのコンサートです。
盛岡市、私のコンサートとしてはお初の御目見えでした。
ホールはサントリーホールのようなクラシックのホールで、とてもいい
響きを持ったホールです。
舞台上正面には大きなパイプオルガンがありました。
私の演奏によって、この大きなパイプオルガンが、お客様方に恐山の
さいの河原に見えたり、ねぷた祭りの跳ね人に見えたりするような
演奏が出来ればいいなぁ、と思いました。
お客様方は品のいい中年の方が多く、とても落ち着いた雰囲気でした。

コンサート前半、いつもの私のコンサートのように、緊張感のある曲と
話しをさせていただきました。その時のお客様方の集中力は昨年
釧路でしたライブに匹敵するくらい、息詰まるくらいのものでした。
「このままコンサート後半になっても、このすごい緊張感がほぐれなか
ったらどうしよう」。と、心配になるくらいでした。
ところが後半、緊張感をはじけさせるような曲をはじめたとたん、
お客様もたちまちはじけました。それもすごいはじけ方で。
さすが南部の、東北のお客様と思いました。

かつて津軽の芸人達が一座一行を組んで、東北地方北海道、戦前は
樺太まで興業をして回っておりました。私が弘前で内弟子をしていました頃、
この盛岡近くにも興業で師匠と共に参りました。
その頃のお客様方は、曲のいいところではまるで会場に誰もいないが如く、
しーんと水をうったように静まりかえり、曲のクライマックスに来ると、
会場いっぱいの割れんばかりの拍手喝采w)。
お客様方はまことに心得てたものでした。

今夜のお客様方は、その頃のお客様方を思い起こさせるようでした。
曲のここぞというところでは、すごい緊張感。そしてクライマックスではあたた
かい心よりの拍手喝采を惜しみなく。これらはすべて私の師匠山田千里を
はじめとする、津軽の芸人の先人達のおかげです。
先人達が命をかけて演奏して、このあたたかいお客様方を作ったのです。
私はここ盛岡で、その先人達の恩恵を一身に受けました。
はれやかな、歓びに満ちた舞台を味わいました。自分の芸に、命と誇りをかけ
て演奏した津軽芸人の先人達に、そしてこの素晴らしいお客様方に、私は
心よりの感謝を捧げます。

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