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2006年11月25日 (土)

「富山地方鉄道」

今日は富山県魚津市の酒蔵での演奏です。
今まで時刻表だけでしか見たことがない、富山地方鉄道という
富山県の私鉄に私は前から乗ってみたかったのです。
富山駅にお迎えが来て下さることになっていますので、JRの特急を
魚津駅で降りて、隣接する新魚津駅から富山駅まで富山地方鉄道
に乗って行くことにしました。

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JRから乗り換えますと、富山地方鉄道の駅は閑散としていて、大変に
お年を召した駅員さんがひとり、のんびりと音量を大きくしたテレビを
見ていました。私も大きな声で電車の時刻を訪ねました。

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新魚津駅から乗るお客さんはお年よりばかり四人。やがて二両編成
の古い電車が、車体を左右にゆらゆら揺らしながら駅に入ってきました。
車掌さんはいない、運転士さんだけのワンマン運転。運転席の後ろに
はバスと同じ、駅ごとに変わる運賃表と運賃箱があります。
田園風景の景色の中を、のんびり走ります。単線の線路がまるで畦道
のように見えます。

駅ごとにお客さんが降りてゆき、とうとう私以外のお客は三人になって
しまいました。三人のお客さんは皆おばあさん。他にあいている席は
たくさんあるのに、仲良くひとつのボックス席のいます。ひとりひとりの
おばあさんは、皆違う駅から乗って来ました。そしてまた違う駅で降りて
行くのです。それなのに電車に乗って来ると、挨拶も無しに一緒におせ
んべを食べたり、お喋りをしたり。
そして「じゃ、行ってらっしゃい。」というように電車を降りて行くんです。
そう、この電車に乗っている私以外の人達は、皆知り合いなんです。
昔、瀬戸内海の小さな家島という島に向かう船でもやはりこのように、
乗客は私以外皆知り合い、ということがありました。でも電車では初め
てのことでした。

今日は北陸地方の11月にしては珍しい、とてもいいお天気。
遠い立山連邦の雪の白さと、澄みきった青い空がとてもきれいです。
田んぼの畦道を歩くように進む電車に揺られて行く。

この時間が、とても貴重なものに思えました。

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